…温故知新…日々・徒然・処感・緒感…








静かに思へば、万に、過ぎにしかたの
恋しさのみぞせんかたなき。
人静まりて後、長き夜のすさびに、
何となき具足とりしたため、残し置かじと
思ふ反故など破り棄つる中に亡き人の手習ひ、
絵かきすさびたる、見出でたるこそ、たゞ、その折りの心地すれ。
このごろある人の文だに、久しくなりて
いかなる折、いつの年なりけんと思ふは、
あはれなるぞかし。
手馴れし具足なども、心もなくて、
変はらず、久しきいとかなし。
〔徒然草 第二十九段〕


“つれゞなるまゝに…”ですね(笑)
えるぜ





処感 2001年9月


*・・『月夜のピアノ』AI.さんへ♪.・・*

at 2001 09/01 11:56






8月下旬に素晴らしいサイトと出逢えた…
Netの中を散歩していて..「あ…この曲」と
立ち止まる時に聞こえていたピアノ曲の
コンポーザーさん..。AI.さんのサイトである。

『月夜のピアノ』という名称のバナーは
いつも毎日のように何処かしらで目にし…
知ってはいたのだが、直接彼のサイトへ
遊びに行ったのは先日が初めてであった..。

音楽を愛し…人を愛する気持ちを大切にした
曲作りの姿勢を感じられてとっても好感が
持てて…流石に30万Hit以上を超えている
実力をお持ちのサイトであるな…と素直に
感動をした…。

そして…もっと驚いたのが…
なんと…AI.氏の曲を彼の友人が楽譜にし
親切にも『弾きたい!』と想う人に無償で
その楽譜をコピーさせて下さっていたのであった…。

切なく、心に響く音の配列は…
現代の「Painoの詩人」(Chopin)のよう…
ある曲はサティーのように…
ある曲は穏やかな日溜りのように…
感性の瑞々しさに…発想の多様性に…
ウットリとしてしまう.…

才能..が煌いて…疲れたり不安な人の心を
癒したり、勇気づけたり..
音楽は心にスーッと入って来るものだから..
皆きっと…砂が水を吸うように…
こちらの音楽を求めておられるのだろうな..
と感じた…。

感激しながら..楽譜を愛でて..そして
そっと..。大切に音を弾いてみた..

…嬉しかった…。新曲との出会いは
いつもながら…ワクワクとして..
私の心が喜びの声を挙げて仕方がない…

今回のサイト更新も…実はAI.氏の曲の
影響も大きい…刺激をありがとう!!
これからもまたどうぞ..ヨロシク!(^O^)/





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*・・9月には帰らない・・*

at 2001 09/04 14:43


ユーミンの曲にこのタイトルの素晴らしいバラードがあること
..ご存知の方も多いと想う..。

曲の切れ間に波しぶきとカモメの声が効果的に
入っていて叙情的な曲想のユーミンらしい曲である…。

一瞬の間..その時の想いがそこにあって
私には…
少し雲っていて灰色がかった海の波打ち際に
白いカモメ達が群れて..鳴き交わしている光景が
はっきりと浮かんでくるのだ..。

見た事もないその空想の海は..
青くもなく荒れてもいないけれど…
絶えず表情を替えて…想い出をたっぷりと
抱えて..
気だるそうに波を寄せては返している…そういう様子に見える..

もう、誰も来ない海に…行くユーミンの世界..
「最後の春休み」などもそうだけれど…
彼女の曲の中には..個..が主人公である
ものが目立つ…

複数形ではなく…個…孤高ではなく…個
自分との対話..のようにも感じる…。

9月は新学期…
心の新学期でもある..そういうお方も多いよう..

誰の心にもある 新学期..
一人、一人の方にとって好転してゆく
そういう意味での新学期となって欲しい…

去り行く人は皆美しい…
残された者は..ひととき寂しい気持ちと
無聊を得てちょっと辛いけれどね..。

どうであれ..Good Luck..♪
幸せの追求に向けて…この季節も..
歩きましょうか?ね..。あなた…。




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*…『Intelligence』…*

at 2001 09/06 08:57




When we talk about intelligence we do not
mean the ability to get a good score
on a certain kind of testor even the abirity to do well in school;these are at best only indicators of something largerdeeper and far more important.

By intelligence we mean a style of life
a way of behaving in various situations
and particularly in newstrangeand perplexingsituations.

The true test of intelligence is not how
much we know how to dobut how we behave
when don't know what to do.


「知性とは、単にテストで良い点を取ることではなく
これまで経験したことのない当惑するような
事態における対処の仕方であり、立ち居振る舞いである。」


磨きたいもの…心の鏡と知性…。
曇りのない目..。
そうつくづく想う..朝。






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*・・薔薇が咲いた♪・・*

at 2001 09/08 11:52







秋咲きの薔薇が咲いた…
夏を越え…葉がまた青々として元気になり…
小ぶりな蕾を抱き始めてから

日々開花を待っていたので…
余計に嬉しかった..

一回り小さくはなっているけれど…
仄かな桃色の縁取りの薔薇は…
薔薇色の明るさでバルコニーの一角に
咲いてくれた…

薔薇の香も薫り..
季節の流れの中でまた自然に慰められて
こうしていられる幸せ…。

北側の紫陽花も思い切って枝を落したら
もう…若緑色の新芽が芽吹き出して…
来年への準備を開始し出している…

命の戦略は..巧妙である…
休むことなく次世代への歩みを
このようにして紡いでいるのだ…。

..しかも黙って静かに…
気が付かないうちにもう..着々とだ..。

雄弁な植物たちの生き方…
素晴らしいなぁ〜…

秘すれば花..(渡辺淳一氏)の本を
戴いたので..花の咲かせ方..(アハハ)
私なりにまた考えてみようかな..

戦略的な伝統藝術の花伝の教えは
日本人の宝物…

氏の忌憚なきズバリ言い切る著述に
自信を感じられる一冊…。

迷わずに言い切る潔さも美である…。
そのことによる責任も一切受けて
それでも「〜である!」と言える…。

中々勇気のあることではないかな?
「花を咲かせている人の華あるお仕事…」
と感じる。

なんとも優雅で上品で…したたかな
観阿弥・世阿弥の秘策…風姿花伝の
解釈である…。

温故知新..まさにそうである。
聖書にしても然り…。

灯火親しむ候でもある…。
楽しみはこうやって尽きせず訪れる…
..秋の彩りが濃くなって来た週末…









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*・・懐かしいセンテンス・・*

at 2001 09/09 14:52






遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に
心を休める時、
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。

満天の星を頂くはてしない光の海を
ゆたかに流れゆく風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる
夜の静寂(しじま)の、なんと饒舌なことでしょうか。

光と影の境に消えて入ったはるかな地平線も
瞼に浮かんでまいります..。

夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは、
遠ざかるにつれて次第に星の瞬きと区別がつかなくなります。

お送りしておりますこの曲が、
美しく、あなたの夢に、溶け込んでゆきますように…。

     
     『JET STREAM』 城 達也



低く通る声で多くのFMファンを魅了した
城 達也氏のお馴染みのナレーション…。
中学生の頃初めてラジオから流れて来る
「Mr.ロンリー」の曲と共に耳にした
彼の声に…大人の香りを感じたものだ..。

どうしても忘れたくなくて…
今朝の讀賣新聞の40面に掲載されていた
この文章を転載させて戴いた…。






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*・・「八 九月ばかりに」・・*

at 2001 09/10 13:48





八九月ばかりに雨にまじりて吹きたる風、
いとあはれなり。

雨の脚横さまにさわがしう吹きたるに、
夏とほしたる綿衣のかかりたるを、
生絹の単(ひとへ)衣かさねて着たるも、
いとをかし。

この生絹だにいと所せく暑かはしく、
とり捨てまほしかりしに、いつのほどにかくなりぬるにか、
と思ふもをかし。

暁に格子・妻戸をおしあけたれば、
嵐のさと顔にしみたるこそ、
いみじくをかしけれ。

      清少納言〔枕草子 198〕






季節の変わり目には目に見えない何物かが
必ず現れて季節のケジメを付けて行くように
感ずる..。

天気図とか気象衛星には決して現れない
季節の切り替わり…の時..。
例えば、こういう日に宮澤賢治には
「風の又三郎」が見えたのではないかな?

…あ..きょうはもう10日…。
又三郎は…転校して行ってしまっていたかな?

清少納言にとっても風や雨は格別の感慨を
もたらす使者であったのかな?
いとをかし..いみじくをかしけれ..
と..記述するほどに…



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*・・同時多発テロに想う・・*

at 2001 09/12 22:25






・…これが現実…。

犠牲になられた方々へ哀悼の念を捧げます…

人間って何度も間違うけれど…

つくづく愚かで悲しい存在と心底

心底…深く想う…。

・………

……………

パレスチナの子供達がテロのニュースを聞き

飛び跳ねて歓喜していたことも

とても気になった…

彼等を教育した大人の思いが

伝わるからできる異様な反応…

人が亡くなったということへ

想いが至らない人にしてしまっている

そういうことの現実もまた…

悲しいこと…








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*・・朝の挨拶・・*

at 2001 09/14 08:22





それでもやっぱり朝は来る!
おはよう♪
個人レベルでの生き方が問われる
…21世紀ってそういう100年かな?
柔らかな気持ちを保つ為にも強い心が
とっても必要って…想える…。

例えば、今の時間を大切にする。。
具体的に言えば丁寧にお茶碗を洗うとか
(苦笑)お掃除をキチンとするとか…
そういうことの積み重ね..

生きることの質…を磨く、質を保つ…
そういう事への拘りを持つ…

※昨日いつも伺っているあづささんのBBS?に記述した内容に加筆して…








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*・・明日が来る・・*

at 2001 09/20 08:37





夕焼けは翌朝の晴れを約束する印..

虹はもう二度と洪水にて
人類が滅ぼされることはないと
神がノアと約束した印と言われている…

朝焼けは今後の天気の変化を知る印…

西風は来る台風を知らせる使者…

発熱は体調の変化を知る前兆…

…緊張は来るべき明日に備える印…

必ず因があり果となる..

種を蒔けばいつか刈り取ることになる..

これは一つの真理…

明日が来る…

どんな明日になるのか…

それは今日あっての明日…

今日次第で明日は変わる…

昨日があって今日がある

…そして明日が来る…

……。言い訳は通用しない。







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*・・どうであれ週末の金曜日・・*

at 2001 09/21 13:15





先ほどから雨が降って来て出窓から見える
外の風景は静かに雨の中で濡れている…

雨の筋が窓ガラスにも流れている
今…雨が降っている…

道路も雨に降られて水溜りをつくっている
今…雨が降っている…

…静かに…しずかに…シズカニ
雨が降っている…あめがふっている
アメガフッテイル…今…







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*・・Mail from New York ・・*

at 2001 09/22 10:37




Hi Eruze

Thank you for your email.
I am fine.

I am now very involved in inquiring what happened in New York since the
terrorist attack.

I hope you are fine and keep writing fascinating massages.

sincerely yours.



※NY赴任中の友人からやっと今朝Mailが届いて取り敢えずホッとした朝(^^…








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*・・The Moon ・・*

at 2001 09/23 22:05








☆中秋の名月は来週の月曜日(10月1日)
満月は10月2日ですが陰暦によるとこの
10月1日となるのです…。

一足お先に…月夜の晩を楽しんでみました…
(^o^)…
こんな風に見えたら最高ね…♪




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*・・日常会話 ・・*

at 2001 09/24 18:07






買い物に夫と出掛けてがてら上弦の月を
見上げてホォーーーーッと溜息を一つつきつつ
話した…。

「ね…今この歩いている一歩ってたった歩幅が
 35〜40?位かもしれないけれど…。
 本当は違うでしょ?
 地球が自転していること貴方は自覚できてる?」

「…?ワハハそうだね…自覚はしてないね」

「凄い勢いで自転と公転している地球に
チョコンとこうしていることって不思議ねぇ〜」

「ワハハ…そう言えばそうだ…」

考えてみたら本当にそうだ..。
…。

……。今夜のカレーも出来上がった…。
隣りのお宅から栗とレンコンを戴き
秋の香りを楽しみつつ…
上弦の月を今度はレンズを通して眺める..。
そして再度アンドロメダ星雲を捉えると夫は
意気込んでいる…それだけ条件が良い日なのだ…♪
秋のゴク普通の日常である…。





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*・・母との会話・・*

at 2001 09/27 12:58







母「全く..こういうことって鬱陶しいね」

私「本当にね…・」

母「しかし戦争って 宗教ガラミで勃発する事
 多過ぎて…何の為の宗教なのだろうね?」

私「そう言えばそうよね…」

 「……・・・。」

母「..。どうだろう..」

私「…えっ?なぁに?」

母「いっそのこと あの人たちはこの地球
 の上では活動禁止にできないものかしら?」

私「!…????」

母「だから…地球以外の場所へ移動してもらって」

母「そこで好きなように活動をすれないいのではない?」

母「地球の皆にとって共通の敵となった以上」

母「それくらいの気持ちを持って欲しいけど」

私「..。それって意外な発想というか…
  アハハハ奇想天外と言うか…^^;」

私「でも報復って言葉には明るい展望って
  全く感じられないから..まだいいかな?」

私「そんなことを空想したくなるほど
  堪らなく厭な事件で..これから起きる事
  考えると憂鬱になるよね…」

私「それができなきゃ…改宗してただちに
 解散…ってなればいいね..」

母「アハハ。ね..。誰にも血を流してなど欲しくないよね…
折角…命を戴いて生きているんだから…」

母「なんだか厭な世の中で…困っちゃうね」

私「…そうなの..全くね。」

==============

遂先ほど何気なくTELにて交わした母との会話..





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*・・往く9月へ・・*

at 2001 09/30 22:13




出来事 テンコ盛りの9月…も
そろそろ終了する…。


NYの同時多発テロはこれからの展開次第で
本当に対処が困難な時代の到来を予感させられ
不安と恐怖を感じさせられている…。
単純な問題ではない闘い…。


戦場が定まらない 不鮮明な闘いの時代
…誰もが嫌悪するテロ…
“恐怖政治的対応”を現代でも行っている
という彼等はいつまでその態勢を維持する
ことができるのであろうか..甚だ疑問…
かなり疑問…でもある。


でも…人の持つ可能性はそれでも困難に打ち克ち
必ず 真の意味での自由を得る為の挑戦を
諦めないで行うと信じていたいと想う。


そりゃ時々溜息も出るし、疲れて座り込みたく
なってしまう時だってあるさ…人間だもの
…。


時には行き詰まってしまって立ち往生し
独りでパニック状態になってしまう時もある
..不完全で厭になるほど何度も間違う人間ですものね…。呆れるほどに…


でも..そこで終わるわけではない…。
そこからまた 立ち上がるし..
突破口を見つけて歩き出す..。
それだけよ。真っ暗なトンネルに入ってしまったように感じる程…
周囲全てが闇に覆われてしまったとしても..
それでもそこにそのまま立ち竦むことは
したくない…



Never Give Up…♪


この言葉を噛み締めて9月最後の日を
見送ろうと想う…。






FromEruze Mint.mamu