…温故知新…日々・徒然・処感・緒感…








静かに思へば、万に、過ぎにしかたの
恋しさのみぞせんかたなき。
人静まりて後、長き夜のすさびに、
何となき具足とりしたため、残し置かじと
思ふ反故など破り棄つる中に亡き人の手習ひ、
絵かきすさびたる、見出でたるこそ、たゞ、その折りの心地すれ。
このごろある人の文だに、久しくなりて
いかなる折、いつの年なりけんと思ふは、
あはれなるぞかし。
手馴れし具足なども、心もなくて、
変はらず、久しきいとかなし。
〔徒然草 第二十九段〕


“つれゞなるまゝに…”ですね(笑)
えるぜ





処感 2002年9月

*・・・長月の夜に・・・*

at 2002 09/03 00:23


始動開始…。
9月の声を聞いてそう感じた。

よいきっかけとなって良い循環が
廻り始めて欲しい。

再び、静かな昼下がりが始まる




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*・・・お伽噺のような…(笑)・・・*

at 2002 09/05 06:48


長閑(のどか)で懐かしい印象…

信じられないけれど実際にある透き通った志…

深くて広くて…寛容な人柄…

何か、しみじみと涙が知らずに流れて来た時間の愛しさ…。

どうしようもないけれど 今ある現況…

…。さまざまなしがらみを全て受け留めて
それでも生きる日々の繰り返し。

ホンの一滴(ひとしずく)の温かさに
この世の全ての喜びを感じられるような感性を
持っていたいと思う。

他の人から見たら…
ホンの小さな幸せにも充分に感謝できる
そういう感受性を持っていたいと思う。

……。・・・・。
だから…だから…
私は幸せなおんなだ…(笑)と思う。










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*・・・秋の夜長の愉しみは・・・*

at 2002 09/08 01:40






大好きな読書…

大好きな音楽…

大好きな月夜…

大好きなお酒…

大好きな週末の夜…

…。楽しいページ更新は

イメージがドンドンと湧いて来る。

いつもながらbossaさんの素敵なMIDIが

あんまり素敵だから、MIDIの印象に合わせた

ページを作ってみた…。

ご機嫌なJazzナンバーと夜のイメージを

ご堪能下さったら嬉しい♪







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*・・・藝術三昧な一日♪・・・*

at 2002 09/08 23:54





今日、日曜の午後から『小さなコンサート』へ夫と一緒に出掛けた。

プログラムはクラシック初心者向けのようで
聴衆は年配の方が目立ち若いカップルは
あまりいなかったようだ。

♪最初はメゾソプラノ歌手の美しい独唱。

曲目は…「砂山」「みかんの花咲く丘」
    「さとうきびばたけ」
    「サンタ・ルチア」
    「オー・ソレ・ミオ」
    「踊り明かそう」(マイフェア・レディー)
    歌劇「カルメン」より「ハバネラ」

♪トリオ演奏(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ)
曲目は…「美しき青きドナウ」
    「白鳥」「村祭り」「赤とんぽ」
    「夜想曲第2番」
    「スパニッシュ・セデナーデ」

♪宮沢賢治の世界…(朗読と音楽)

雨ニモ負ケズ…

「注文の多い料理店」より

 『序文』
 『どんぐりと山猫』

そして効果音として
 ヴィヴラホン・クラリネット・ホルン  
 コントラバス


すべてが美しく、緻密なアレンジのもと
品位を失わない仕上がりで演奏をされたから
ホレボレとして聞き入っていた。

本物はやはり良い…。
特に人の声の豊かさに感動して
「さとうきび畑」は冷静には聴けなかった。
哀しみがジーーンと伝わるような歌唱で
素晴らしかった。

ベルカウント唱法で歌い上げる後の方の
作品は流石の声量で聴衆を全て飲み込んで
彼女はとっても良い歌を歌えたと私は想った。

トリオ演奏は余裕の演奏をされていて
リラックスして合わせて弾いておられている
のがコチラにまで伝わり楽しい空気に
包まれていた。女性ばかり3名のトリオ…。
中でもチェロが際立った「白鳥」が
印象深かった。

宮沢賢治の世界はこの活動を始めて
10年目だという「新井 武伸」(役者さん)の独壇場で 丁寧な言葉の中ある
核のようなものまで、見せてくれたようで
嬉しかった。
特に「注文の多い料理店」の「序章」に
書かれている文章は、私も大好きで
「ほんたうの食べ物」という独特の言い回しが
懐かしく、嬉しくて…。
「賢治の物語」は声に出して楽しむ作品です。
という新井氏のご意見に深く共感を持てた。

そして…すべての演目がスンナリと
時間内に収まるようにアレンジをした
アレンジャーの方のセンスとご苦労をも感じられた。

小さなコンサート会場は満員であった。
午後のひととき、とっても贅沢な時間を
過ごせて満足…(笑)







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*・・・祈りの日・・・*

at 2002 09/11 21:07








顔を上げ、真っ直ぐ正面を見詰めよう…。

 そして…祈ろう…。
      

2002年 9月11日…。










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*・・・2002年 秋・コスモス咲いた・・・*

at 2002 09/12 17:15



の花もいろいろあるけれど
コスモスは…大好きな花の一つ、
撫子も好き(秋というより夏かしら)

主張をする花も良いけれど
優しい 小さな 柔らかい花が好き。

花がいろいろ咲くように
人もいろいろ咲いてこそ美しい。

一色の花で埋め尽くされている光景は
確かに美しいけれど…
いろんな花がそれぞれてんでに咲き乱れている
お花畑はもっと綺麗…。

自然な花の咲き方は群生もあるけれど
その群生の配置が素晴らしく見惚れてしまう。

人は美しいものを好み愛でるその一方で
大義名分があれば 罪と感ずることもなく
人を殺めてしまえる面も持っている。

そんなことをユックリと考えながら昨夜
祈りと共に「コスモス」のページをUpした。

*コスモスのページへ♪飛べます*



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*・・・私の日々の楽しみは(笑)・・・*

at 2002 09/14 21:09



可愛らしい仔猫に逢いに行くことも
日々の生活の一部になりつつあります^^;

あんまりにも可愛らしいので…
思わず、新しい頁までUpしてしまいました。

…仔猫大好きなお方なら必見であります(笑)
(※↓のMikeさんをクリックして見てね)

*飛べます*
Photo by 麻衣子


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*・・・読書三昧の幸せ・・・*

at 2002 09/16 22:07





今週末は読書三昧な時間でもあり
私にとっては 最高な週末となった。
先週末は音楽三昧だったけれど…
今週末は読書。なんだか申し訳ない程。

日常生活では出逢えない色んな考え方を
知る方法の一助としても読書は有意義で
楽しい…。

Netとはまた全く別の意味で未知との遭遇
ばかりとなるので、ワクワクするのだ。

時間がたっても消えていかない活字。
これは安心感がある(笑)
印刷された本に「更新情報」はない。
刻々と変化する情報に慣れてしまった
我々にとって、変化がないものは新鮮で
信頼できるな…なんて思うのも考えたら
従来の感覚ではないよねと気が付いた。

目には目立って時代の流れって見えないけれど
こんな風なところから少しづつ変化って
起きているんだななどと感じている


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*・・・これまでの時間をどうしてくれるの・・・*

at 2002 09/17 20:19




小泉首相と金正日総書記との
首脳会談の日に

何故、4人生存・6人死亡・1人行方不明
なんてスラスラと判明するんだろうか。

今まで、口をつぐんでいたのに
知らない、関係ないって言っていた「北の国」が
手のひらを返したような対応をした。

うさんくさい...信じられない。


「まだ、生きていることを信じて
 戦って参ります。」

横田めぐみさんの母の声が耳に心に
突き刺さります。

「24年という歳月、もう少し早い時期に
 手を打ってもらえていたら。
 と思うと残念でなりません」

本当に。。。。言葉が出ません。

これまでの経緯をきちんと明確にして
納得のゆく対応をすべきです。

ここまで待って、待ち続けていた
被害者のご家族の皆様のお気持ちを
慮ると、本当に悔しい...という言葉しか
出てこない。

こういう部分を丁寧に解決しないうちに
国交正常化に向けての動きなんて...
ちょっと待って!!
って やっぱり云いたい!!


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*・・・考え方・・・*

at 2002 09/19 14:48




昨日。。。遥か彼方 遠い過去・自省
     取り戻せない時間
     懐かしい思い出・感傷・追憶


明日。。。遥か彼方 遠い未来・将来
     予測不能な展開・憧れ・可能性
     計画表・約束・期待
     


今日。。。今、この時。現在進行形
     やるだけやったら
     後は野となれ山となれ
     どうであっても24時間
     主役は...自分
     




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*・・・二度と見られない“今日”の落日・・・*

at 2002 09/19 19:45



カラリと適度な湿度は爽やかな風を

一際 強調していた。

歩けば汗ばむけれど、暑くもなく、寒くもない気温。

空は快晴、雲 ひとかけらもなかった。

息を呑むほど美しい落日を今日は楽しめた。

金色の光の洪水に空は燃え立ち

今日の終わりの前のフィナーレを

ゴージャスに彩ってくれていた。



目を東の空へ向けると

満月をあと2日後に控えた初々しい

十三夜がそっと昇ってきていた

月と太陽の幻想的な束の間の共演

日は沈み、月が昇る

明け方になると月が沈み、日が昇る

当たり前の事象だけれど、当たり前ではない

その天体の不思議

ああ...なんて素晴らしいのだろう

こういう自然を沢山楽しめる私は

なんて、幸せなのだろう...。

その刹那、瞬時にして私は 幸せに包まれてしまった...。





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*・・・中秋の名月ページへご招待(笑)・・・*

at 2002 09/21 17:30







昨夜の十四夜の見事さには酔いました。
今宵は雲が出る可能性もあるとのこと。

では、サイト内でページを作って
お月見を楽しんでもいいわよね。
と思い立ち 気紛れにまたもやUPしました。

お時間がおありで、しかもドレドレ(._.)どんな感じ?って
関心を持ってくださったご奇特なあなた(笑)
どうぞ一緒に
を眺めましょ♪

お待ちしてます。

あ、お月見団子とブランディーは用意してます。
後は持ち寄りってことでどうぞよろしく(爆笑)




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*・・・長月廿日(ながつきはつか)は特別な日・・・*

at 2002 09/22 11:16






昨日の月は朧月...幽かな光が洩れこれもまた風情ある満月の夜となりました。
昨日はお月見の宴にみなさまご参加下さりありがとうございました。
静かに更け行く秋の夜のひととき楽しく打ち解けた時間が過ぎて楽しめました。

昨日、ページを創っている作業中に実は楽しい発見をいたしました。
(...って、私だけが今まで知らなかったと思うのですが^^;)

「徒然草」の作者兼好法師が「長月廿日」(第三十二段九月(ながつき)廿日の比(ころ)と
題して随筆を遺されているのですが、偶然なのかどうかさだかではありませんが、
「枕草子」の作者清少納言も「9月廿日」(228 九月廿日あまりのほど)を特筆して遺しているのです。

偶然、確認作業していて書籍をパラパラと見ていたら目に留まって、
ちょっとした発見...なんて愚かにも嬉しくなりました。

「あら、そんなこと、今ごろ知ったの?」と云われてしまいそうですが(笑)
あははは、はい、そうなのです。今まで、何度もこの作品達を読み込んでいる
のですが、気が付けなかったんですね。

なんだか、一つ発見したみたいに嬉しい出来事だったのです...。
薄学さが露呈してしまい恥ずかしいのですけれど
やっぱり知らん顔していられなくて処感に書き残しておきます。

知らなかったことを知る喜びは本当に嬉しいものですね。
ま、私には「知らないこと」「わからないこと」ばかりなので、
日々、楽しく嬉しいわけで今更、書くことでもないのですけれどね
(爆笑)




...しかし、今朝もニュース番組でみて唖然としたけれど、北朝鮮の国の報道ってどうして
あんなにいい加減なんでしょうねぇ〜...。
金総書記に都合の良い部分だけをピックアップして全く内容が違うニュースを
大仰な音楽と言葉で喧伝し金総書記を崇拝する気分を伝えているのですから呆れます。

北朝鮮の国の大多数の国民の方々は本当に
何も知らされずに今まで過ごして来ているのだから気の毒としか云い様がないです。

彼等がもし世界の目に映っている自国の姿や評価を知ったら...
一体どういうお気持ちになるのだろうと想像すると、言葉も出ないほどです。
真実、あの国が今後我が国と正常な国交を
望むと云うのであれば、まず今回の
「日朝首脳会談」の全容はじめ是までの経緯を包み隠さず、覆い隠さず
全てオープンして国内に正しく伝えることをして欲しいものです。

あなたがお隣のお宅と親しいお付き合いをしたいと思われたらと仮定してみてください。
嘘やでっち上げばかり繰り返し喧伝される人とあなたは誠意ある遣り取りをしたいと
思うだろうか...どうだろうか。信用できますか?

国と国のお付き合いと個人レベルのお付き合いを
一緒の土俵に上げて語るのも乱暴かもしれませんけれど、
友好的なお付き合い、信頼できる付き合いって
基本的には同じなのじゃないかななんて私は思うのです。
今まで、さんざんこじれていた関係をたった
半日で、正常化できる道理がないんです。
これまでの時間と同じくらいの時間を掛けるくらいの気構えで、息長く、
気も長く保ち根気良く丁寧にほつれた糸を解すくらいの覚悟で
この大切な節目を扱って欲しいものです。

一点、拉致問題ばかりを取り上げて煽動的な
報道を繰り返すマスコミに踊らされずそういう
視点も入れて事の推移を見詰めていたいものです。
反朝的報道の加熱も苦々しくみえる。
もっと一歩退いて、一呼吸置いた冷静な姿勢って望めないのだろうか...。
と...あの9.17以降の論調・風評を見ていて感じています。





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*・・・そう云えば、九月十九日も特別な日でした(笑)・・・*

at 2002 09/23 23:37






かねた一郎さま 九月十九日
あなたは、ごきげんよろしいほで、
けっこです。
あした、めんどなさいばんしますから、
おいでんなさい。
 とびどぐもたないでください。
           
   山ねこ 拝


※イーハトーヴ童話 作;宮澤 賢治
『注文の多い料理店』より『どんぐりと山猫』から引用...
 

 

・・・一郎の家にこういう葉書きが
夕方届いた日だったのです。



...昨日は風が強く吹いていたので住まい周辺の
街路樹から パラパラッ、バラバラッと
どんぐりが落ちていて、秋を感じさせてくれてました。

ホームページで遣り取りをさせて頂いている
びびあんの日記にも「どんぐり」が登場していて
上記に掲載した「どんぐりと山猫」のお話しを
思い浮かべ そう云えばあのお話しの時節は
ちょうど今頃だったのだなと思い出したのです。

       



賢治の童話を読んでいて、いつも感ずるのは
郷愁と素朴さとモダンです。
また、効果的な擬音の使い方が物語りを
ぴっしりと引き締めていて独特のリズム感を
持ち、読者を飽きさせません。

メルヘンなのにそのメルヘンが
甘ったるい、夢物語のようにフワフワしていない
のも読者を逆に惹きつける魅力の一つかもしれない。

     


山猫やどんぐり、森や林の木々たちが
活き活きと擬人化され 何処にでもいそうな
普通の少年がいきなり主人公となって
ドンドンと賢治の童話の中で輝き出す。

一郎の住んでいる家の夕餉の香りや
冬へ向けてマッシグラに暮れ行く東北の深い山の様子...が 
行間から立ち上がって来るようで
読者は一郎と一緒に山の奥の奥へと
旅をしているような気分にもなる。


あの “ひゅーぱちっ ひゅーぱちっ”
というムチの音が乾いて澄んだ空気の
中で、小気味良く鳴っているような気がしてくる。






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*・・・キラリと輝く言葉・・・*

at 2002 09/28 23:34







人間は辛いことがあっても、楽しいことがあれば、
みごとに心を切り換えて生きて行くことができる。

付き合いの世界が拡がれば、特定の人の「毒」を強く感じずに済む。

自分の運命を客観的に見ることもできるようになるし、
自分を痛めつける人に対しても
自然に寛容になる。


「神様、それをお望みですか」より…曽野綾子






人の中には、必ず排他的な心理がある。
人はかならず、誰かに好かれ、誰かに嫌われている。

それをいちいち気にする必要は
あまりないように思う。
嫌われている人の心はあまり乱さないほうがいいからそれとなく遠ざかり、
自分と気が合うと言ってくれる人と感謝して
付き合う。
それが自然ではないかと思う。

嫌う相手に好きになれ、と強制するほうが
私は惨めで浅ましくていやだ。


「自分の顔、相手の顔」より...曽野綾子








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