…温故知新…日々・徒然・処感・緒感…








静かに思へば、万に、過ぎにしかたの
恋しさのみぞせんかたなき。
人静まりて後、長き夜のすさびに、
何となき具足とりしたため、残し置かじと
思ふ反故など破り棄つる中に亡き人の手習ひ、
絵かきすさびたる、見出でたるこそ、たゞ、その折りの心地すれ。
このごろある人の文だに、久しくなりて
いかなる折、いつの年なりけんと思ふは、
あはれなるぞかし。
手馴れし具足なども、心もなくて、
変はらず、久しきいとかなし。
〔徒然草 第二十九段〕


“つれゞなるまゝに…”ですね(笑)
えるぜ





処感 2003年5月

*・・・皐月の風・・・*

at 2003 05/02 08:02




一杯目の珈琲をユックリと愉しんでから
PCをONにした。
今日もカラリとした空気の朝でなんとも気分が良い。

連休になって本当にノンビリとしてしまっている。
時間に追われることなく過ごせるのって大切なんだなと
あらためて感じつつ、過ごす今週。

もう、金曜日の朝となってしまって(苦笑)
処感の更新を思い立ち書き始めた。

5月は命が美しく輝いて、充実していて
希望を沢山育んでいるような気配に満ちているようで
毎年新鮮な期待を持って迎える月である。

新緑の季節の醍醐味だろうか。
これから暑くなってしまうので余計に
丁度良い気候を歓迎している。

世はサーズ、パナ・ウェーブ、と
カタカナ文字が躍り相変わらず喧騒に充ち
鎮まる気配はまったく見られないのが
残念なのだけれど...。意味不明な不安が
人々を覆い得体の知れない脅威を常に
身近に感じてはいるのだけれど...。

確実に時は過ぎ、進んでいる。
泣いても笑ってもすぐそれは過去となり
足跡として残るだけ。





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*・・・緑滴る日々・・・*

at 2003 05/04 15:48




五月の風は「緑のそよ風」
窓を開け放ちていると、芳しい花の香が
一緒に迷い込んできて嬉しい。

テーブルの上にもピンクの薔薇とカスミ草を
タップリと活けてある。

ベネチアグラスの透明な花瓶に無造作に
投げ入れてあるだけなのだけれど
やけに部屋の雰囲気を華やかにしてくれて
連休気分を演出してくれる。

カスミ草の活き活きとした若緑色と
清冽な白の小花が薔薇を引き立てていて
大好きな花の組み合わせの一つ。

北側の玄関ポーチでは今年もアジサイが
艶々とした葉を繁らせつつあり、
ツタも元気に伸びて来ている。

ワイルド・ベリーが可憐な白い花を咲かせ
柔らかい緑色の葉陰で笑っている。

時間に追われずに過ごしていると
日常では気がつかなかったことにも
目が留まり楽しいものだ。

サイト巡りでも大きな収穫♪
素晴らしいホーム・ページとの
出会いが何軒かあり、楽しかった。

人の数だけ個性があり、魅力的なページが
内在されているNet...。
出会えたことに感謝しつつ
これからの遣り取りに期待したいと思う。

刺激を受ける楽しみは何処にでもあって
それを感知するかしないかは
本人次第なのだよねとまた改めて思う(笑)





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*・・・花菖蒲咲いた・・・*

at 2003 05/09 22:28




連休後の今週は仕事への復帰もシンドイ思いで
過ごしていたら、Netもサーバーダウンが
連日起きていてIEへの接続すら覚束なく
表示不能状態が続いていた。

いつもはサクサクと繋がるページが全く
非表示状態でいたのでもしかしたら
サイトが消えてしまったのかも…なんて
心配にもなったりしてた。

所詮、不安定なこのNet世界、脆弱で
儚い存在なのだと再度思わされた。

バック・アップ
しっかりととってあるつもりだけど
何かあったら慌ててしまうだろなと
想像もしている。

街は花々の盛りを迎えている。
薔薇が咲き始め、パンジーが元気に花開き
むせかえるような花の香りが街を彩っている。

そんな中、毅然とした佇まいで咲いていた
花菖蒲…スクッと首を伸ばし端正な姿で
咲いている様は 潔い武士の妻を見ているようで
清々しい。



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*・・・ひまわりの君・・・*

at 2003 05/16 23:36




優しくて、可愛くて、強くて、お茶目で
負けず嫌いで、笑い上戸で泣き虫で、
頑張り屋さんで、我慢強くて…健気で
純粋で、純情で、一途で…

賢明で、冷静で、明朗…。

ひまわりの君 あづささん
貴女の存在は ほら 私の中で
今も活き活きと鮮明に息づいてます。

…ちょっと旅行へ出かけているのね。
そう想うことにしました。



追記
そして、あづさん亡きあとも
しっかりとサイト運営を継続して下さった
あづさんの従姉妹様…ありがとうございました。
感謝の言葉が遅れてしまいましたね。
ごめんなさい。



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*・・・風の行方・・・*

at 2003 05/18 12:57


目には見えないが風の存在は肌で感ずる
空気の流れができると海では波が立ち
陸では風が吹く。

何も刺激がないと空気も動かず風も起きない。
「無風状態」とは言い得て妙な表現と想う。

動きがないと変化も起きずに停滞する。
そういう時もたまにはいいけれど
そよ風相当の心地よい風がいつも吹いていて
くれると嬉しい。

大きな新築ビルにも必ず一階には洒落た
吹き抜けがあって爽快感と開放感を演出している。
人の流れを自然と呼び込む効果も
絶大でしかもビルの品格も表現できる。
一見無駄なスペースこそ最大な演出となる。

風が吹きすぎて波乱万丈状態になると
これまた収集がつかなくなってしまうけど
適度な刺激、そよ風程度の変化はいつも
自分からみつけ追い求めていたい。
変化が無いと嘆く前に自分から動く
能動体でいることもポイントかも。

…しかし「台風の目」になってしまうのは
もちろん避けたいけれどね…(苦笑)

新鮮な空気と水を人も本能的にいつも
欲しているように感ずる。



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*・・・初夏の予感・・・*

at 2003 05/22 14:58


今日は初夏を思わせるような陽気…。
風も爽やかだけれど、日差しもキツイ。
でも…雨模様が続いてたので
ただお日様が出ているそれだけで嬉しい。

スーパーでは通年でトマトやキュウリが
置いてはあるけれど、旬の物、その季節にしか味わえない果物などが並ぶと目も嬉しい。

薄着になって足元もサンダルに…。
うーーん、この開放感が嬉しい。

目に飛び込んで来る緑の葉、木々のざわめき
花の香りと美しい咲き姿に出逢う嬉しさ。

ツバメが低く飛び交う空の青さ。
サッパリと清掃したあとの清涼感。
気持ちよい水の温度と触感。





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*・・・at2001 06/09 17:13の続報・・・*

at 2003 05/23 07:45



狂人の真似とて大路を走らば

即ち狂人なり。


悪人の真似とて人を殺さば、

悪人なり。


〔徒然草第八十五段後半より抜粋〕


平成13年6月8日(金)
大阪教育大教育学部附属池田小学校における
無差別児童殺傷事件の被害に遭われてしまった
お子さんとご両親に…衷心より…お見舞い
またお悔やみを申し上げます…。

.........。

上記は忘れもしない、一昨年に起きた痛ましい史上稀に見る残虐な無差別児童大量殺傷事件が起きた時の処感である。
その際に今後もこの事件の経緯からは
目を逸らさずに継続していようと想って来た。

時が流れ、昨日、やっと、やっと...。
被告人へ死刑が求刑され大きく報じられた。

しかし、胸塞がれる想いは全く拭えない。
なぜなら、犯人は一言として謝罪、反省の色も
なく、平然と法廷にて被害者である
亡きお子様方のご両親の前で言葉の凶器を
振り回しているからである。反省どころか
未だ、塞がらない傷口を更に抉るような暴言を
吐いていると聞く...。

『白銀も黄金も珠もなにせむに
  まされる宝 子にしかめやも』

人の子の親の感情は山上憶良の↑この歌の
心に凝縮されて来た。それだけに不意に
学校へ朝登校したきり命を奪われてしまった
ご両親たちの深い慟哭の想いを察すると
余計に犯人に対して憤りを感じてしまうのだ。


なんという人間がこの日本に

現存しているのだろう。

なんという人間を

養成してしまったのだろう。

 死刑・極刑しか相応しくない人と
 糾弾されても仕方ない。

「死が似つかわしい」なんて哀しい形容詞
繰り返し使いたくない...とざらざらした
感情の中で昨日思った。

犯人の父母はどのようにこの
人間として哀しい非道の人と称される息子を
見ているのだろうか...。





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*・・・白い薔薇の花・・・*

at 2003 05/25 10:26



清冽で美しい花の中でも一際白い薔薇の花は
控えめな楚々とした風情で私は好きだ。

凛とした自己主張と柔軟な包容力
そして見る人へ安らぎを与える花の姿は
無言でありながら饒舌で、静かでありながら
明るい光に満ちた希望をも感じられ存在感がある。

今回のサイトデザイン更新は
迷うことなく『白い薔薇』で統一した。
清々しい空気と香りを感じて下さったら
とても嬉しい...。


花言葉:
白い薔薇 : 尊敬、純潔、私はあなたにふさわしい




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*・・・Netの醍醐味・・・*

at 2003 05/27 21:34



自分でNetにて発信を始めると…
日々、サイト更新や書き込みへの返信
拙いメルマガの配信など細々とした
管理が要求され楽しい反面、時には
ホーム・ページから離れて
森閑とした空間で何にも気遣うことなく
のんびりと過ごしていたい…などと
想うことも多いのが現実である(苦笑)
これは、おそらく多くのサイトオーナーが
感じられている部分かも…と察している。

もちろんページデザインなど楽しみで
ワクワクしながらあれこれと考えたみたり
また親しい常連さんや飛び込みで来訪される
素敵なお客様との会話も楽しく、
BBSへの返信は発信への手応えとして
常に更新への刺激となっていて、
気がついたら丸3年という時間の流れの中で
色々なことを乗り越えて継続して来れた
そんな風にも想っている。

…。たった一人だけでは丸3年という月日は
過ごせなかったろうとも想う。
素敵な出逢いは心踊り、いつまでも
色褪せることなく忘れないでいたい…。
そう私は想う。

いろんな事情があってサイト閉鎖をされ
声もなく静かに去って行かれる方を黙って
見送ることの方が多いこのごろ…。

白薔薇のサイトへと更新した翌日であった
昨日、一人の素晴らしいお友達との
再会の機会を得た。
嬉しくて嬉しくて…何度もBBSにて
書き込みをしている自分がそこに居た。

こういう時の気持ちを言葉で表すことの
難しさ、己の表現力の無さに呆然としつつ
何度もBBSへ書き込みをしている私が
そこに居た。
ゆりさんお帰りなさい♪…

奇跡的な再会…って本当にあった。
こういう時に『ページを継続してて良かった』
…と素直に想う。
Netの持つ醍醐味を味わえた気がする。

…ようこそ♪私のサイトへ(^O^)/
ゆりさん、どうぞノンビリと気侭に
遣り取りのほど、よろしくお願い申し上げます。





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*・・・遠くて近きもの・・・*

at 2003 05/31 16:32




遠くて近きもの 極楽。舟の道。人の中。            〔枕草子;167〕






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