…温故知新…日々・徒然・処感・緒感…








静かに思へば、万に、過ぎにしかたの
恋しさのみぞせんかたなき。
人静まりて後、長き夜のすさびに、
何となき具足とりしたため、残し置かじと
思ふ反故など破り棄つる中に亡き人の手習ひ、
絵かきすさびたる、見出でたるこそ、たゞ、その折りの心地すれ。
このごろある人の文だに、久しくなりて
いかなる折、いつの年なりけんと思ふは、
あはれなるぞかし。
手馴れし具足なども、心もなくて、
変はらず、久しきいとかなし。
〔徒然草 第二十九段〕


“つれゞなるまゝに…”ですね(笑)
えるぜ





処感 2004年1月


深遠なる時の巡り

at 2004 01/01 21:30


夜が穏やかに静かに明けて
新年がやってきた。

いつもと変わらぬ夜明けなのに
大晦日から新年へのバトンタッチは
常とは違うから荘厳にさえ感ずる。

たゆたう時の流れの中で
区切りを考えた出した人の叡智に感謝しつつ
新年を無事迎えられた事を感謝し
心から清々しい心地で過ごせる事にも感謝し
新年はじめの処感とする。

 心新たに最初の一歩を踏める嬉しさよ








このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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適度な距離を保つべし

at 2004 01/03 09:15



燦々と降り注ぐ光の中
   ただ吾淡々と歩むのみ


…。世には本当に色々な価値観が数多(あまた)
ゴロゴロと転がっている。
しかし、しかし…しかしである。
なんとも虚しくないのだろうか。

…ま、いいではないか(苦笑)
自分にとって心地よい場を皆求めている。
そういうことなのだろうね。

人の数だけ正義がある。
人の数だけ理屈がある。

そういうことなのだよ…ね(大苦笑)


…しかし、呆れてしまうことばかりが
現実には起きているのが事実。

適度な距離を保つこと、これが必要になってくる。










このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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無事を祈る!

at 2004 01/04 11:16


まだ、お屠蘇気分が抜け切らない新年4日。
もう過酷な業務をこなす為に機上の人と
なり訪欧される方がいる。
当・サイトにてずっと全面支援・応援している
青山さんである。

「心から日本を愛し、守りたい!」
真っ直ぐなその御信念の一貫された姿勢は、
類稀な気骨ある大きな器を持てるからこそと
お見受けしている。

「週刊文春」の年末・年始特集記事の中で
昭和天皇崩御に纏わる当時の取材現場を
明らかに書かれた記事は、「平成」誕生に
関する重大なヒントも含んでいたので、
読み手として「おぉ!」…と、
感嘆の声が想わず漏れてしまった。

熾烈なスクープ合戦の中であっても
「平成」の著作者青山繁晴氏は
重大な情報を誰よりも先に手にしながら
氏の個性である「たしなみ」と「平常心」
から、その折角のスクープでさえ躊躇して
流さなかった経緯がある。
形振り構わず突進するタイプの
政治記者ではなかったこと…伝わって
重くその事実を想った。

仕事を天命とし、私心を去らせている
そういう人の仕事には迫力と説得力がある。
今年は昨年よりまた一層のご活躍が予想できる。

今日、早朝発ちご帰国は1月の後半…。
どうかご無事で御生還をと祈るばかりである。

真の意味で「自立」と「独立」が
日本には必要である。
誰もが言わないけれど心の中で思っている
本音を氏は公の場でそういつも訴える。

「あきらめ」てはいけない。
あきらめてしまってはいけない。
何時も、私は氏からそう励まされている。
ありがたいと想ふ。







このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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日常始動(笑)…

at 2004 01/08 08:04


もう七草も終わり、本日より全面的に日常。
け…が再開する。ハレとケ は以前も処感にて
書いたけれど、新年の始まりほどこの
ギャップが大きいのも否めない(苦笑)

日本人のダブル・スタンダード的発想も
どうやらこの辺ルーツがありそうではないか。

ちょっと離れて観察をしていると
色々なことが見えてきてしまい、思わず
目を逸らしたくなる程である。

「最近の大人の風潮」自体がなんだか変だ。
そう感じてしかたない。
本末転倒、物事の筋道を見誤りとんでもない
方向へとドンドン進んで行ってしまう人々の
多さには辟易である。

バーチャルだから許されるとでも
勘違いしているのだろうか!
Netだからこそ気遣うべき事柄があろうに、
それをわざわざ特筆せねばならない事そのものが
次元の違いを感じてしまうのである。

単純明解なことを、こういう目の曇りが
とんでもない方向へと煽動してゆく。
それが怖い。
噂・憶測・思い込み・知ったかぶり…。
誰にでもある負の傾向ではあるけれど
なるだけ自重しようではないか。
理性で自重する、コントロールする。
それは自覚さえあれば可能である。
巻き込まれ、吹き込まれた件の真偽は
鵜呑みにせず、検証するくらいの冷静さを
保っていてもらいたい。
「烏合の衆」などと云われたくなかったらそうした方がいい。


翻って俯瞰して考えるに…
日本は今年、どういう道を辿るのだろうか。
間違った道にだけは迷いこまないで貰いたい。
私たち一人、一人の自覚と意識の持ち方が
重要になってくると強く思ってしまう。








このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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『草枕』の冒頭より…(笑)

at 2004 01/09 15:06



「山路を登りながら、こう考えた。
 智に働けば角が立つ。
 情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
 とかくに人の世は住みにくい」。



上記は夏目漱石の名作『草枕』冒頭の
あまりにも有名な滑り出しである。

智も情も意地も結構だが、使いすぎや刺しすぎでは困るというのが言い分だ。

…が、このあとがあることも周知の事実だ。

「人の世が住みにくいからとて、
 越す国はあるまい」

「どこへ越しても住みにくいと悟った時、
 詩が生まれて、画が出来る」

というふうになる。…さらに

「住みにくき世から、
 住みにくき煩いを引き抜いて、
 難有い世界をまのあたりに写すのが
 詩である、画である。
 あるいは音楽と彫刻である」と続く。

人は…この世に嫌気をさした時が
実はチャンスかもしれない。
現世から藝術の世界へと踏み込み出す
大きな転機になる可能性もある。。。と
いうことなのだから…(苦笑)








このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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本当の意味での休養

at 2004 01/11 10:09



この連休がやっと本当の意味での休養♪(笑)
年末・年始、楽しくってワクワクするんだけれど
主婦は常に「キッチンの呪縛」が頭の隅に
あり特に今年は長男が郵便局のアルバイトを
したいとのことでずっと寝坊もできないまんま
食事の準備に追われていたのであった。
苦にはならないけれど気が休まらないのは
やっぱり疲れるものだ。

...と、云うわけで(笑)
この三連休がホントの意味での私の休養。
外は冷たい冬の風が吹いているけれど
日当たりがいいので室内は暖かい。
バロンは早朝運動(笑)も終わり満足して寝ている。

芳ばしい熱い珈琲も淹れたし...
やっとスカーペッタ女史とじっくり再会できる。
細切れで読んでいた新刊を読破予定!
なんとも極楽、極楽(爆)
うふふふ
今日のお昼は簡単なパスタにしてしまおう。

(※...GAIAX重い、なんかまた不具合でも
 起きそうで厭な予感がするのは私だけでは
 おそらくないだろうな...やれやれ)








このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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Dr.ケイ・スカーペッタ

at 2004 01/12 23:04



P.コーンウェルの女検屍官シリーズの新刊を
やっと読了した♪
上下巻一気に読めるのは痛快!

仔猫のバロンが時折り来たので
柔らかくて温かい仔猫を膝であやしながらの
読書とはなったけれど(苦笑)
久し振りに再会できたケイやルーシー
マリーノの健在振りを確認できてホッとした。

楽しみにしていたイタリアン料理の描写が
なくてちょっと肩すかしだったけれど、
どんな時にも沈着・冷静を保とうと
する意志。
鬩ぎ合う情・と理性の葛藤に打ち克とうとする
ケイの生き方にはやはり今回も共感できた。

最初の頃の、輝くようなパワーはあまり
感じられなかったけれど、いぶし銀のように
底光りする魅力もまた素敵だ。

ネタばれになるのでここまでにしておくけれど
まだ、ケイと再会できていないファンの皆様

期待を裏切らない内容…とだけ綴っておこうかな…。

うっふっふ







このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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冬・素描

at 2004 01/14 23:12


尋常ではないような今朝の夜明け前の空の色
凍てついた宇宙空間のまんまの空の色
ゾッと身震いしてしまう程寒々しく
荘厳な夜明け前。

朝餉の準備に追われつつ、刻々と変化する
空の様子に見惚れる束の間の至福
やがて太陽が再び昇り、眩しい光と温度を
一気に漲らせ確実に夜が明ける冬の朝。

吹きすさぶ北風に煽られ揺れる木々の枝と
空を切る音がやけに寒く感じられる。

南に面したリビングでは仔猫のバロンが
大きく伸びをして寛いでいる。
この小さな平和も移ろい易く不安定な
「時間」の中で頼りなく存在しているのかと
想いを馳せるとなんとも虚しくもなる。

ただ、温かく、柔らかいバロンの寝息を
聞いていると確かにここには今平和があると
確実に思えそのことが奇跡のようにさえ
感ずるほどである。
其処此処で物騒なことばかり起きているのに
こんなに長閑で静かで優しい時間があっても
いいのか…と想うからである。

この小さく平凡な日々を乱されたくない。
この小さく平和な時を何者にも乱されたくない。

戴いた大根を千切りにして干してみた。
シャキシャキした切干し大根となり
食卓に登場した(笑)
これもまた、愉しい。
寒さでかじかみそうになりながら
それでも生きている実感を噛み締め
本日も過ごせたことに感謝!






このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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厳寒の候

at 2004 01/17 23:06



『寒中お見舞い申し上げます』

どなたさまも、この寒さの中であっても
懸命に己の信じる道に沿い
歩いておられるとお察し申し上げます。

どうぞ、お心もお身体もご自愛なさりつつ
健康第一にて引き続き歩みの速度を
自在に調整しつつそれぞれの任に
全力にて取りくまれますように
お祈り申しあげます。







このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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言葉を控える理由

at 2004 01/18 11:44


年が明けてからもう18日となった。
相変わらず、時の流れは速く動き
刻々と様々な事が勃発している。

半年前の卵が何故か市場に昨年末に
出まわってしまっていたのだと判明し、
牛肉に引き続き、鶏肉も怪しいと囁かれ始め
海外でSRASの罹患者が発見され
鳥インフルエンザの発生で何万匹もの鶏が
処分されたと賑やかに報道された一方、
今年も成人式で新・成人が受け狙いなのか
脱線しお騒がせでなんとも稚拙な「成人式」
を困惑気味ではあるが、トピックス扱いのように
まるで風物詩のように流していて辟易だった。
そして…遂に
イラクへ(安全と言い切れない地域へ戦後初)わが国の自衛隊が派遣され、先遣隊がクウェートへ無事到着したとの報も流れ、恒例の
芥川賞と直木賞の発表もあった。

矢継ぎ早に進行するさまざまなこと
じっくりと咀嚼する暇もない。
TVでは速報性を重視するので画像とコメントを
流れ作業的に作成し流している。
過ぎてしまったら価値がなくなるので
ニュースは新しければ、新しいほど価値が上がるのはわかるけれど、どうだろうか。
なんでもかんでも、ごちゃまぜにして
現実に起きていることを垂れ流し状態で
無批判・無反省にただ流しているようにも受け取れ首を
傾げたくなる場面も屡あることも否めない。

人の情報処理能力には限界があると
私は思う。
これでもか!と流し込まれても消化しきれず
咀嚼もできないフォアグラ養成マシンの如く
容赦なく流れ込んでくる情報という魔物に
抗(あらが)いたい。

肥大化してしまった感性ほど鈍いものはない。
麻痺してしまった感性ほど危ないものはない。
そう感じるからだ。

「ああ、またね、そうそう、それ聞いたわ、知っている!!」
と何かあっても耳にしたそれだけで鵜呑みにし
疑いもせずに信じ込んでしまうことを
妄信とか、盲信とも云う。

言葉は生きている。言葉をもっと丁寧に扱いたい。
人に伝える時、もっと留意して扱いたい。
そう想うとき、言葉をちょっと控えてゆっくりと段落を持って接したいと心して想ふ
今日、此の頃なのである(苦笑)…やれやれ。







このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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大寒の候

at 2004 01/21 07:49



今日は大寒…。これから一段と本格的な寒さが続くのだけれど、昼間の小春日和の日差しはそろそろ春の微かな兆しも混ざりこの国の季節の進み方の妙に興趣深く感ずるのでもある。

季節の変わり目はいつもそうだけれど、
あやふやではっきりせず気を揉ませるもので
それが面白く感じられる時はこちら側にゆとりが有る時と思うようにしている。
じれったくなり不安定な気持ちになる時は
その反対で心に余裕が無い…そういう時だと
私は思っている。

「控え目に、一歩下がって、少し離れて
 ちょっと距離を置いて、間隔をあけて、」

↑は余裕がなくなりそうな時に意識する
言葉で(笑)、熱く突っ走りそうに逸りがちな
自分を諌められる効果絶大なので良かったら
皆様にもお分けいたしましょうか(爆)

貴重な二度と戻らない時間ですもの
折角の機会を有効に最大限に活用したいじゃないですか。

あ…もっと有効なのは、心地よい音楽と
美味しいお茶…。
そして一番大好きな人或いは
猫ちゃんでもワンちゃんでも
兎に角心から信頼できる存在と一緒に
暫し憩うタイミングを重視すること…
これでしょうかね…やっぱり(笑)






このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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遂に風邪でダウン(^^;

at 2004 01/25 20:02



先週辺りから不味い…とは思っていたけれど
今期一番の冷え込みだった23日金曜日(笑)に
遂に風邪の為ダウンしてしまった。
留意していたのだけれど、引くときはどうしても
引いてしまうのが風邪…(−−;

しかし、だるさや悪寒やくしゃみ…不快だ。
高熱が出なかったのでインフルエンザではないと
いつもお世話になっている先生から慰められ
いつものお薬を処方して戴き横になりながら
読書三昧(笑)…ができたのが
せめてもの収穫だったかも(苦笑)

明日からはまた平常通りの日程なので
気持ちを引き締めて準備である。

無理はしちゃいけないのをやっぱり無理をする。
これって誰もがやってしまう失敗の部類かもしれない。

でも、この処感に今目を通しておられる
あなたは、どうぞ私のような失敗はなさらないで…ね(笑)







このように日は昇り、日は暮れる
...そして新年になったけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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心地だけは桃源郷…♪

at 2004 01/30 08:00



処感の更新が滞っておりました。
PCに向かうのがどうにもしんどい一週間でした。

ご心配をお掛けしてしまった心優しい皆様
申し訳けございませんでした<(_ _*)>

その間、静かに読書などゆっくりと
愉しんでました。
「草枕」を久し振りに再読してます。(笑)
一足早く、春を堪能しております。
…心地だけは桃源郷…
読書は心の栄養と薬となって私の心身を守ってくれてます。

良き本は良き友であること。
こういう時にあらためて感ずるものです。
何より、裏切られない信頼感と確かな手ごたえは
貴重でありがたいものです。
目に見えない、お金では決して買えない
しかし大切なものを得られる幸福は
こういう事なのかもしれない。

良書然り、良き友然り、良き音楽然り…なり。





このように日は昇り、日は暮れる
...そして睦月もそろそろ終わるのだけれど
「しあんくれーる亭」は...(笑
本日もまた賑わうのである






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